競技かるたをご存知でしょうか?

競技かるたは、小倉百人一首を用いたカルタ取りを行う競技です。

近年では漫画、アニメの題材としても取り上げられているため、

ご存知の方も多いかと思います。

ねこ屋では、学習指導の中にこの競技かるたを取り入れています。

 

まず競技かるたルールを簡単にご説明いたします。

100枚ある小倉百人一首の下の句が書かれた札の
50枚がランダムに配られます。
その50枚の札の更に半分、25枚を持ち札として競技者が保持します。
読手によって全100枚の札が一首ずつ読み上げられます。
読み上げられた歌に対応する札を取り合います。
自分の持ち札を先に0にした者が勝者となります。

 

競技かるたはいわば陣取りゲーム

やっていることとしては単純な札取り遊びなので、

やること自体は然程難しくはありません。

けれど、やってみるとこれがまた、なかなかに難解で奥が深く、

畳の上の格闘技」と呼ばれることも納得いきます。

 

まず前提条件として、100という数の歌を憶えなくてはなりません

次に、細かいルールが複雑に設定されています。

また決まり字と言われる札が取れるタイミングで反射的に反応する必要があります。

更に、試合時間は長い場合1時間以上に及び、その間集中力を持続しなくてはいけません。

このように、難しいと考える理由も多くあるのですが、

お子様の指導においては非常に有効な手段です。

 

●集中力の向上
暗記力の向上
●体力の向上
●精神力の向上
●コミュニケーション能力の向上
●姿勢維持
●礼儀作法の認知
●反射、運動能力の向上

 

競技かるたを取り入れることでこれだけの効果が望めます。

実績として鑑みても、定期試験の点数も平均して20点上昇しています。

それに何より学習指導に取り入れている最大の理由

学習していると感じさせずに学習能力を高める効果があるためです。

 

人間の集中力持続時間は、15分を1サイクルとして、

90分が限界だとされています。

脳科学的には前頭葉からのガンマ波が集中力に関与していると考えられており、

ガンマ波は波のように一定のリズムで増減を繰り返しています。

よって、集中力持続時間はその15分サイクルを

いかに間断なく続けていけるかということになるのですが、

これは年齢と共に変わっていくともされています。

解りやすい例が学校の授業時間です。

授業時間は大体の学校が小学校で45分、中学校で50分、

高校でも50分、大学だと90分です。

これは、5歳までが15分、10歳までが30分、15歳までが45分、

20歳までが60分、それ以降が90分と、変化していく集中力持続時間に

対応できるように組まれています。

なので、知識のある指導者だと、授業一コマに学習を詰め込まず、その年齢毎の

集中力持続時間に合わせて、学習指導を行い、あとは雑談を盛り込むという方も

いらっしゃいます。

 

そしてもうひとつ集中力については、

スタンフォードでこういった実験結果が出ています。

それは、集中力に限界がある伝えた生徒と伝えなかった生徒では、

伝えなかった生徒のほうが抜群の集中力を発揮したというものです。

上記したように集中力持続時間は90分だと決めつけてしまうとそれ以上の

集中力を発揮することは出来なくなってしまうということです。

よって、脳のメカニズムとしては集中力維持に限界はなく精神的な考え方

によって集中力持続時間は変化すると考えられたわけです。

この考え方には、脳内物質ドーパミンが関与しているとされています。

ドーパミンは喜怒哀楽の中でも【】の時に発せられている脳内物質です。

このドーパミンさえ発し続けられれば、集中力を限界なく持続出来ます。

例をあげるなら、楽しい時間はあっという間というやつです。

なので、自分の趣味に対してや目的意識などをしっかりもつことで

ドーパミンが分泌され、無限に集中していられるのです。

 

さて、ここまで二つの集中力についての脳科学的な説明をしてまいりましたが、

ねこ屋では、この上記の集中力に対する考え方の一方を選び取るのではなく

両方を活かすことが重要だと考えています。

そして、それが競技かるたというわけです。

 

子供だけではなく大多数の人が勉強なんて嫌いです。

かく言うわたしも好きか嫌いかで言ったら嫌いです。

そんな嫌いなものを長時間やり続け、しかも集中してやるなんて、

とても難しいことではないでしょうか。

でも、そうなると学習指導は効果や結果を上げることが出来なくなってしまいます。

そこで考えたのが、勉強への抵抗感を利用し、勉強するという固定観念を崩して、

遊んでいると錯覚させることでした

 

子供に対してこう問いかけます。

勉強するのと、ゲームするのどっちがいい?

すると大体がゲーム」と返ってくるので、

じゃあ、1ページ勉強したら、かるたしよう

あとはこれを習慣化していくだけで、学習への姿勢に大きな変化が出ます。

まず、勉強の処理速度が上昇します。始め1ページだったものが30分で最大

4ページまで増えます。

次に、サボることをしなくなります。勉強すれば脳が快感物質を得られるわけ

ですから、サボるメリットより勉強するメリットが高まります。

そして、結果的に学習への抵抗感が減っていきます。

何故なら、以前に比べて長時間勉強する必要なく、

成績として結果を実感できるからです。

 

では、その方法がどうして競技かるたなのかというと、

それは、実際問題、小、中、高で学習する内容よりも

競技かるたのほうが難しいことだからです。

オセロや将棋では駄目か、という風に考えると

一概には駄目とは言えません。

けれど、競技かるたのほうが指導という観点から考えれば、

効果が高いとは思います。

その理由は、競技かるただけでなく、も使う必要があるからです。

。その全てを駆使しないと勝てなくなってくるので、

指導者は、自身の知識や経験を活かして指導にあたれます。

例えば、学生時代に運動をされていた方であれば、

その知識経験に基づいた体の使い方精神論を教えてあげることが出来るので、

お子様に伝わりやすく、成長を著しく感じられます。

その上で、競技かるたの進歩が学習能力の進歩に繋がるので、

わたしとしては、他のゲームよりも効果が高いと感じています。

 

小倉百人一首は、大型書店ディスカウントショップなどで

簡単に手に入ります。

最近では、プラスチック製のものなら百円ショップでも

取り扱っています。

読みに関しても、無料のアプリなんかもありますので、

お子様の学習について伸び悩みを感じていらっしゃる方は、

是非取り入れてみてください!

 

また、競技かるたにご興味がある方や、

やってみたいけど機会がない、難しそうで手が出せない、

など、そういった方がいらっしゃいましたら、

定期的に練習会のようなことをやっているので、

是非ともねこ屋お問い合わせください!!