さて、関東を含めた全都道府県が本日より学校再開を迎えました。

お子様をお持ちの親御様におきましても、お子様の学校再開に伴って、

お仕事の再開、通勤の再開をされた方も多いかと思います。

 

自粛期間中、世間では自粛によるストレスの高まりや自粛疲れといった

言葉が謳われていましたが、緊急事態宣言解除となった今、今度はコロナ

疲れといった言葉がきかれるようになってきました。

 

ですが、この学校再開後の心身の疲労については、緊急事態宣言の発令、

休校の開始前から予期されたことでもあると思います。

そのため、ねこ屋では休校中のお子様の過ごし方や学習環境、お子様の

居場所といった点に焦点をおき、親御様、保護者様、そしてお子様への

カウンセリングを行って参りました。

特にねこ屋じゅくに通われているお子様の中には発達に遅れのみられる

お子様もいらっしゃるため、休塾中においても、定期的なご連絡や宿題

をご提示、取りに来ていただくなどの対策をとり、出来る限りスムーズ

に学校再開に対応していけるようにしてきました。

 

しかしながら、どうして今感染症の影響で長期ご自宅でお休みしたこと

が心身の疲労に繋がってしまうのでしょうか?

今ブログでは、その原因とどういった点に注意すべきか、

わたしの考えをお伝えしていこうと思います。

 

 

さて、まずは心身の疲労が起こる原因についてですが、一番の要因は、

「環境の急激な変化」です。

人間は日々自身の構築したリズムの中で生きています。

朝起きる時間、寝る時間といった生活リズム。

学校や仕事、習い事といった外出時間のリズム。

学習や家事を含めた義務づけられた活動時間のリズム。

そういった多くのリズムが組み合わされて一日が作られているため、

そのリズムが崩れること自体が心身の負担となります。

 

また、「環境の変化」という意味では、気候も大きく関係します。

気温の変化や季節が変わる時期には風邪をひきやすくなったり、

身体に発疹がでたりする方も多くいらっしゃいます。

そもそも空気の変化自体が生物の身体には大きく影響を与えるので、

例えば田舎から都会に引っ越してきた時なども同様、体調不良の原因

になることがありますが、今回の自粛に関しても、換気をしていたと

しても屋内と屋外の空気が異なることによって身体に影響を与えると

考えられます。

 

次に、「時期」が今回コロナ疲れといわれるものに大きく影響している

と考えられます。

既に上述した「環境の変化」による体調を崩しやすい時期として4月

今年だけに限ったことではなく、進学、進級、就職といった変化から

挙げられる時期です。

そして、5月というのも五月病いう言葉があるように、体だけではなく、

心に大きく影響を与える時期です。これは、4月に新たな環境に身を置き、

一か月間頑張った分の疲れがどっと出てくることや、月の満ち欠けによる

本能的な心身への影響、気候の変化などが、要因と考えられます。

更に、4月9月1月といった長期休み明けは、休みボケといった言葉

があるように特にお子様には影響を与えやすい時期です。

その上、6月の梅雨という雨が降り続くというのもどうしても憂鬱になり

がちなものです。

 

このように、今回の緊急事態宣言の解除と学校再開においては、環境変化

季節の変わり目五月病休み明け梅雨などといった本来既に一山超えて

いたはずのことも含めて、一気に心身に負担をかけることになるために、

コロナ疲れといったかたちで注意喚起がなされているのです。

 

 

では、次に今のこの時期、どういったことに注意すべきかについてですが、

第一にはやはり身体的健康を保つことです。

新型コロナウイルスは、未だ終息したわけではなく、

ワクチンの開発が成されたわけでもありません。

手洗い、うがい、換気、マスクの着用といったコロナウイルス対策として

行ってきたことを継続していくことは勿論です。

また、今感染症だけではなく、風邪やその他感染症などの体調不良にも気を

つけていかなくてはなりません。

咳、熱、喉の痛み、発疹、倦怠感など、些細な体調変化にも気を配り、

病院に行かなくて済むようにしていくことが必要だと思います。

 

そして、第二にストレス心の不調にも注意しなくてはなりません。

心の不調は、体の不調に直結します。

日頃と変わらないように見えても、ストレスの蓄積は身体に影響を

出している場合があります。

頻繁なまばたきといったチックのような症状であったり、

退行のような癇癪や涙もろくなってしまうなどの、

心の不調からくる身体的影響が出ていないかを見てみてください。

 

 

今、緊急事態宣言、国際的な感染症の拡がり、長期の自粛といった

経験のない出来事が続き、未だ先の見えない状況に不安を感じている

方も多いと思います。

それは決してお子様に限ったことではなく、大人も一緒です。

日々の慌ただしさ、怒涛の変化に、心身をないがしろにすることなく、

共に乗り越えて参りましょう。